今までAirH"端末として初代のPCカード,SIIの「MC-P300」を使用していました。これをMac OS Xで使うには,当初はサン電子の「Slipper X」を利用するしかありませんでした。Mac OS X 10.1.5になってPCカードモデム系のサポートがされたのですが,まだまだ不安定で正式にPCカードモデムを抜く方法も用意されていない状態でした。そしてMac OS X 10.2でメニューバーからPCカードの電源を切ることができるようになりました。しかし,それもまだまだ不安定で,わたしの環境ではPCカードモデムの電源を切るとおよそ2回に1回の割合でカーネルパニックを起こしていました。
そんなわけで,富士通から発売になった初のUSB接続タイプのAirH"端末「AH-F401U」がMac OS Xに対応したのを機に,すぐさま機種変更しました。これで通信後,気にせずに抜くことができます。また,iBookやデスクトップ機への流用も簡単です。128kデータ通信にも対応していますので,128kのプランへの変更も視野に入ってきました。
さて,USBタイプの利点として,PowerBookに直接差す以外でも使える点があります。PHSの電波の入りが微妙なところでは,PCカードタイプではPowerBookを持っていろいろ方向を変えて電波状況のいいところを探す必要があったりします。これがUSBタイプだと延長ケーブルさえあれば,PHSの位置をある程度自由に変更できて電波状態のいいところに持っていけるといった利点があります。
電波状況のいいところと言えば窓際になることが多いと思いますが,簡単に窓に取り付けられるようにちょっと工夫をしてみました。携帯性を考えて『PowerBook - 極細USBケーブル(2m) - USB延長アダプタ - AH-F401U』という構成になりました。(USB延長ケーブルには極細タイプのケーブルがなかったのです。また,面白い商品にJUSTYの「巻き取り式USBケーブル」「巻き取り式USB延長ケーブル」がありますが,いずれも長さが70cmだったので,今回は見送りました。)
ポイントはUSB延長アダプタ(ArvelのAU2-EAGR)に6mmφほどの穴をあけて,そこに25mmφの吸盤を取り付けたことです(写真右)。
これにAH-F401UとUSBケーブルを接続して,ケーブルのもう一端はPowerBookに差します。吸盤を窓に貼りつければ,かなりよい電波状況で通信できます。これは部屋の中だけでなく,車内などでも有効に使えます。
窓に貼りつけてみたのが左の写真です。極細USBケーブルもApple ProMouseのケーブル程度の細さなので,携帯性も悪くありません。
たしかにPCカードに比較すると多少かさばるところもありますが,こういった利点を生かしていくことによって,そこは補って余りあるのではないかと思っています。