今年の4月末、Appleが「AirMac」シリーズの販売終了を発表しました。Apple純正のWi-Fiルーターが姿を消すこととなり、次のWi-Fiルーターをどうすべきか考えているAppleユーザーの皆さんも多いと思います。
そんな中、7月からLINKSYSの「VELOP」がApple Storeで販売開始となりました。「AirMac」シリーズ以外で、Apple Storeで売られている唯一のWi-Fiルーターです。
その「VELOP」がこの11月から一般量販店でも販売開始されたので、さっそく試してみました。
百聞は一見に如かず。iPhoneアプリ「Wi-Fiミレル」で、自宅のWi-Fi電波状況のヒートマップを作ってみました。
BeforeがAirMac 1台、AfterがVELOP 3台です。
どうです?北側の部屋はもちろん、トイレやバスルームの電波状況も劇的に改善しています。
左側の扇型のアイコンのところが光回線が来ているところで、AirMacもVELOP本体「ノード」もそこに設置しています。星印は、VELOPのノードを新たに設置したところです。
今回、3台のノードを設置しましたが、メーカーによると3台で550平方メートル、3階までの建物に対応するそうです。
「VELOP」の最大の特徴は、家全体に電波を行き渡らせるWi-Fiメッシュネットワークを簡単に構築することができる点です。
従来も中継器を利用してカバー範囲を広げることができましたが、中継器ではSSIDが異なったり、切り替えがうまくいかなかったり、速度が低下しやすかったりするなどの問題がありました。
Wi-Fiメッシュネットワークでは、それらをまったく気にすることなく、同じSSIDで家中どこでもシームレスに高速なWi-Fiを利用することができます。設置さえしてしまえば、家中どこでデバイスを使っても、勝手に最適なWi-Fiに接続してくれます。
「VELOP」では、それぞれの個体を「ノード」と呼びますが、すべて同じ個体で、中継器のような親子関係はありません。ノードがそれぞれ高度に連携しあって、ひとつの大きなWi-Fiメッシュネットワークを形づくっています。Wi-Fiの範囲をさらに広げたければ、新たにノードを追加するだけで、簡単に拡張できます。
ひとつのノードはそう大きくなく、軽量で、見た目もシンプルなので、どこに置いても違和感なく利用できます。
ただ、ACアダプタは少し大ぶりなので、余裕のあるコンセントや延長コードなどが必要になります(画像は、iPad miniとの比較)。
設定はiPhoneアプリ「Linksys」のガイドに従っていくだけで、簡単にできます。
また、このアプリでは、接続しているデバイスを確認したり、個々のデバイスに制限をかけたり、ゲストアクセスを管理したりすることもできます。
ポートフォワーディングなどの設定もこのアプリで行うことになります。
また、便利だったのは、無線LANに対応していない機器も有線でノードに接続すればネットワークに接続できる点です。
我が家ではBlu-rayレコーダーがそうなのですが、今まではEthernetコンバータを使っていたところ、その代わりにVELOPにLANケーブルでつないでおけばOKです。
パソコンやスマートフォンだけでなく、家中のさまざまなものがWi-Fiを利用するようになってきている昨今、ひとつのWi-Fiルーターでは家全体をカバーすることが難しいため、新たに導入するのはWi-Fiメッシュネットワークにしようと決めていました。そして、その目論見は、VELOPを導入することで見事に達成されました。
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