外出先でMacBookなどを使うときに便利なUSBハブ機能を備えたモバイルバッテリー「RAVPower RP-PB059」と「Anker PowerCore+ 19000 PD」を比較します。
2017年発売の「RAVPower RP-PB059」と2019年2月発売の「Anker PowerCore+ 19000 PD」です。
それぞれの製品レビューはこちらからご覧になれます。
- 【レビュー】USBハブにもなるPD対応モバイルバッテリー「RAVPower RP-PB059」
- 【レビュー】USBハブにもなるPD出入力対応モバイルバッテリー「Anker PowerCore+ 19000 PD」
サイズ
RAVPower RP-PB059:17.2 × 8 × 2cm
Anker PowerCore+ 19000 PD:16.9 × 7.7 × 2.2cm
サイズは、RAVPower RP-PB059の方が底面積が少し大きく、厚みが少し薄いです。
実際に使ってみて、大きな違いはないと思います。
左がAnker PowerCore+ 19000 PD、右がRAVPower RP-PB059
重量
RAVPower RP-PB059:386g
Anker PowerCore+ 19000 PD:422g
サイズの差よりも重量差が大きいです。
どちらかというと小さめのAnker PowerCore+ 19000 PDの方が、1割弱重い結果となりました。
バッテリー容量
RAVPower RP-PB059:20,100mAh
Anker PowerCore+ 19000 PD:19,200mAh
5%程度の違いですが、軽いRAVPower RP-PB059の方が容量が大きくなっています。
ポート
RAVPower RP-PB059:USB-C、USB-A × 2、microUSB
Anker PowerCore+ 19000 PD:USB-C、USB-A × 2
RAVPower RP-PB059には、本体充電用のmicroUSBが搭載されていますが、USB-Cポートからも本体を充電することができます。
Anker PowerCore+ 19000 PDのUSB-Cも、出入力に対応しています。
30WのUSB PD電源アダプタを使用すると、いずれも3.5〜4時間程度で本体をフル充電できます。
USB-Aポートは、それぞれ独自技術であるiSmartやPowerIQに対応し、接続されたデバイスを自動的検知して最適な電流で充電を行います。
Anker PowerCore+ 19000 PDは、2ポートあるうちの1ポートがPowerIQ 2.0に対応し、最大15Wの出力が可能です。
USB-Cは、いずれもUSB Power Delivery (USB PD) に対応しています。
RAVPower RP-PB059は最大30W、Anker PowerCore+ 19000 PDは最大27W。
左がAnker PowerCore+ 19000 PD、右がRAVPower RP-PB059
付属品
RAVPower RP-PB059:PD対応USB-Cケーブル、microUSBケーブル(長短2本)、収納ポーチ、ユーザーガイド
Anker PowerCore+ 19000 PD:PD対応USB-Cケーブル、PD対応電源アダプタ、収納ポーチ、ユーザーガイド
PD対応USB-Cケーブルは、RAVPower RP-PB059がUSB 2.0対応で、USBハブモードでUSB 3.0データ通信を行うには別途対応ケーブルを購入する必要があります。
一方、Anker PowerCore+ 19000 PD付属のUSB-CケーブルはUSB 3.0に対応しています。
Anker PowerCore+ 19000 PDに付属している電源アダプタは、30W出力の「Anker PowerPort Speed 1 PD30」です。MacBookなどの電源アダプタとして利用することもできます。
MacBook充電
MacBook Air(2018)に接続して、「システム情報」の電源の項目で確認しました。
RAVPower RP-PB059:31W
Anker PowerCore+ 19000 PD:25W
Anker PowerCore+ 19000 PDの最大出力は27Wですが、MacBook Airには25Wで電源供給されていました。
モード切替
RAVPower RP-PB059:電源ボタンをダブルクリック
Anker PowerCore+ 19000 PD:電源ボタン約2秒間長押し
どちらも電源ボタン操作でUSBハブモードに切り替えます。
Anker PowerCore+ 19000 PDでは、USBハブモード切り替えでLEDインジケータが3周点滅し、その後も約3秒に1回点滅してモードがわかりやすくなっています。
RAVPower RP-PB059は、現在のモードを視認する方法はありません。
また、USBハブモードでは、USB-Aポートへの電源供給が制限されます。
RAVPower RP-PB059が5W、Anker PowerCore+ 19000 PDが最大10Wです。
まとめ
サイズ・重量、そして容量ともそう大きくは違いません。
PD出力はMacBook Airに接続した場合、RAVPower RP-PB059は31W、Anker PowerCore+ 19000 PDは25Wになります。MacBookやMacBook Airではそう問題なさそうですが、より大きな電力の必要なMacBook Proに使用する場合には、やはり少しでも電力の大きい方が安心です。
一方、USB-Aの電源供給については、PowerIQ 2.0に対応するデバイスを持っている場合はAnker PowerCore+ 19000 PDの方が効率がいいでしょう。USBハブモードのときも、Anker PowerCore+ 19000 PDの方が出力が大きいです。
付属品は、Anker PowerCore+ 19000 PDの方が充実しています。PD対応の電源アダプタが付属しているので、対応する電源アダプタを持っていない場合でも別途購入する必要はありません。
また、付属するUSB-Cケーブルの違いは、USBハブモードでデータ通信をする際に大きいです。RAVPower RP-PB059付属のUSB-CケーブルはUSB 2.0仕様なので、USBハブモードでUSB 3.0データ通信ができません。高速データ通信には、USB 3.0に対応するPDケーブル(Amazonで1,000円程度から)を別途購入する必要があります。Anker PowerCore+ 19000 PDにはUSB 3.0対応のUSB-Cケーブルが付属しています。
現在、Amazonでの販売価格は、RAVPower RP-PB059が6,899円、Anker PowerCore+ 19000 PDが10,999円で、価格差は4,100円です。
必要な電力供給と付属品の要不要、そしてそれらと価格とのバランスを見て、自分の使い方に合った製品を選択してもらえればと思います。
RAVPower RP-PB059 | Anker PowerCore+ 19000 PD | |
---|---|---|
サイズ | 17.2 × 8 × 2cm | 16.9 × 7.7 × 2.2cm |
重量 | 386g | 422g |
バッテリー容量 | 20,100mAh | 19,200mAh |
ポート | USB-C(入出力) USB-A × 2(出力) microUSB(入力) |
USB-C(入出力) USB-A × 2(出力) |
付属品 | PD対応USB-Cケーブル(USB 2.0) microUSBケーブル(長短2本) 収納ポーチ ユーザーガイド |
PD対応USB-Cケーブ ル(USB 3.0) PD対応電源アダプタ(30W) 収納ポーチ ユーザーガイド |
MacBook充電 | 31W | 25W |
モード切替 | 電源ボタンをダブルクリック | 電源ボタン約2秒間長押し (LEDでモード確認可能) |
価格(記事投稿時・税込) | 6,899円 | 10,999円 |