アップルが、Mac App Storeにて、プロ向けビデオ編集ソフトウェア「Final Cut Pro 10.3」をリリースしています。
新しいインターフェイス
- 新しいダークインターフェイスでビデオに集中
- 整理やカラーグレーディングなどの作業ごとにウインドウレイアウトをカスタムワークスペースとして保存
- セカンドディスプレイでタイムラインの全画面表示/非表示を切り替え
- インスペクタを画面いっぱいの高さで表示
マグネティックタイムライン2
- クリップをロール(ダイアログ、ミュージック、エフェクト)ごとに色分けして、プロジェクト全体を一目で把握
- ロールの作成、割り当て、色の設定により、オーディオクリップとビデオクリップのタイプを簡単に識別
- 改良されたタイムラインインデックスでオーディオロールをドラッグ&ドロップしてタイムラインのレイアウトを変更
- タイムラインインデックスの“焦点”ボタンを使って、特定のオーディオロールだけを表示し、ほかのクリップを非表示
- タイムラインインデックスの“オーディオレーンを表示”ボタンを使って、タイムラインでクリップをオーディオロール別に表示
- 複合クリップ内のロール全体にオーディオエフェクトや音量変更キーフレームを追加
- iXMLサポートにより、オーディオ・フィールド・レコーダーで設定されたメタデータに基づいてロールを自動的に作成および割り当て
- Final Cut Proライブラリごとに独自のロールセットを作成および管理
色域の拡大
- 対応しているMacや外部ディスプレイでイメージを広色域で表示
- 標準のRec. 601およびRec. 709またはWide Gamut Rec. 2020の色空間でビデオを読み込み、編集、配信
- ライブラリとプロジェクトの両方で色空間を設定
- ARRI、Blackmagic Design、Canon、Panasonic、およびSony社製カメラのLog素材や、RED RAW素材を、広い色域を維持しながらリアルタイムで操作
- ビューアのレンジチェックオーバーレイを使って、標準のRGB範囲を超えている領域を強調表示
- ビデオスコープでWide Gamutカラーをリアルタイムで表示
- ビデオ形式のサポート拡大
- MXFでラッピングされたApple ProResを使って、放送配信に適した柔軟性の高い形式で書き出し
- MXFマスターファイルの書き出しで、オーディオロールを使って業界標準のチャンネルレイアウトを構成
- Canon Log2/Cinema GamutとPanasonic V-Logをサポート
- Sony PXW-FS7およびPXW-X70カメラのSony XAVC-L 4Kをサポート
- Panasonic AVC-Intra LTの再生をサポート
- AVC-Intraファイルを書き出し
追加機能
- フロートランジションによってジャンプカットをシームレスに結合し、インタビュー撮影での考える間や言い直し部分などを除去
- “エフェクトを削除”コマンドと“パラメータを削除”コマンドを使って、クリップから特定のエフェクトを削除
- SMB 3ネットワークサポートにより、ネットワーク接続ストレージデバイス上のライブラリにアクセス
- タイムコードエフェクトを使って、ビューアと書き出しファイルでクリップ名とソースクリップのタイムコードを表示
- タイムコードをコピー&ペーストして、テキスト書類への数値入力を効率化
- カスタムMotionプロジェクトを個々のFinal Cut Proライブラリに統合
- ブラウザのオプションでクリップを連続再生
- ブラウザとタイムラインでカスタムメタデータを検索
- タイムラインインデックスでオーディション、複合クリップ、マルチカムクリップ、同期クリップを検索
- アンカー付きの隣接クリップでトリムをロール編集
- メディアブラウザとコンテンツブラウザが大きくなり、フォトライブラリ、サウンドエフェクト、ミュージック、タイトル、ジェネレータの表示領域が拡大
- ミュージックとサウンドエフェクトのブラウザで、オーディオファイルをスキミングして範囲選択
- Thunderboltケーブルを使って外部ディスプレイに直接A/V出力、専用I/Oデバイスは不要
- XML 1.6により、マグネティックタイムライン2でのロールベースのオーディオコンポーネントをサポート
- XMLサポートの拡大により、プロジェクトとクリップを既存のイベントに読み込み
- サポートされるアプリケーションにクリップ、プロジェクト、イベントをXML形式でドラッグ&ドロップ
また、Final Cut Proのタイトル、トランジション、エフェクトを思いのままにカスタマイズできるモーショングラフィックスソフト「Motion 5.3」、エンコーディングソフト「Compressor 4.3」もリリースされています。
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